青い風にまかれて

独断と偏見と個人的妄想(?)

35

 

こちら、35巻感想と妄想と考察となどなどをつらつら綴るものになります。苦手な方はUターンお願いします(自分はこうじゃなくてこう思ったは大歓迎です)

ネタバレ注意

それでは早速!いきましょう!!!

 

 

 

毎度毎度、最新刊を本屋さんで手に取る瞬間、ドキドキし、表紙をめくり震え、読後涙を流している。そんなパターンがハイキュー発売で恒例になっている。

34巻までは自分の中で消化するだけだったが、それを今回は文字に起こして整理したいというわけです。

どうぞお付き合い願います!

 

 

 

 

 

 

1.表紙

 

35巻表紙は公式で出た時から、美しい、こわい、など様々な感想が飛び交っていたように感じる。確かに、この研磨くんの表情は怖さがある。が、私にはどこか楽しそうに見えた。ずっと、研磨が柵?檻?の中から見てるのかな?と思っていたが、中を読んでそうではないことを知る。研磨が日向を捕まえた、捕らえたことを意味しているんですね。鳥籠の中からの日向(烏野)の目線、日向側から見えている景色なのかもしれない。

鳥籠におさめ、日向が助走を出来なくする。実際に、310話のタイトルはコミックタイトル同様「鳥籠」で、鳥籠の描写が最後にある。310話での天童かもしくはモブの「捕まった」というセリフがとても深いなあと感じた。そして、314話で影山も鳥籠に入っている描写もあり、研磨がみているのは鳥籠の中の日向はもちろん、完全に捕らえられた烏野をみているのかもしれない。烏野のことを掴んだ、烏野を完璧に捕らえたという目なのかもしれない。

考えすぎな話→考えすぎと自分でも思うが、研磨のこの表情には、捕らえた攻略した、というしたり顔のようであり、捕らえて踠けと言うくせに、「面白いままでいてね」という日向への期待のようなものも含んでいる気がする。攻略したいと考え策を練りながらも次へ次へと新しくなる日向に期待しているような。

「日向に期待する」という面では研磨と影山には共通点がある気がする。気がするだけ。日向に期待というか、なんて言えば良いんだろうか、またうまい言い方が見つかり次第お伝えします()

 

 

 

 

 

2.照準

 

306話、、「照準」というタイトルでありながらノーメガネ潔子さんが扉絵にいるというのが個人的に面白いなっていうのはおいといて。

まずしょっぱな仁花ちゃんの懸念から始まる。1セット目を落とした話だが、「白鳥沢戦以外」と言っている通り、白鳥沢戦は1セット目落としているわけで、3セットか5セットかの違いはあれど、1セット目を全てとっているわけではないので、不安がる気持ちもわかるが、言い過ぎでは?とも思った。が、このあとの木兎の「負けたら」以降のセリフのためには非常に重要な懸念だったな、と。

「後のことじゃなく」

「今」

「見て」

「俺達がどのくらい強くなったか見て」

という台詞が、とにっっっかっっく痺れた。フキダシの分け方込みでえぐい。同じ「選手」だからこそ分かる気持ちというか視点の台詞であり、マネージャーでは、親族では、観客では、知ることはできないかもしれない想い?だと思った。ただ、全ての選手がそう思っているかは分からないが、少なくとも木兎が思っているように日向は思っている気がするし、コートにいる彼らは今この一瞬を駆け抜けているわけで、「負けたら」なんて思っていないんだろうな。「負けたら」って考えている人もいると思うけど烏野は圧倒的に「勝つためには」を考えている気がする。個人的偏見。

このあとの仁花ちゃんの台詞が上手に咀嚼しきれなかったが、その前のコマで日向を思い出し、痛気持ちいいと言っているので、リンクしたというかそんな感じなのかな、と。「今までの自分に無かった思考を思い知る」というのはどういうことかなーどういう気持ちで言ってるのかなー、、日向はいつも自分の知らない考え?見方?価値観?みたいなのを教えてくれるっていうことなのだろうか〜う〜ん。

影山のサーブ後のアリサちゃんとあかねちゃんの発言の違いもキャラクターが出ていて面白い。そのあとのあかねちゃんと冴子姐さんの対の感じも好き。

そして、グーパーする手の描写からのページをめくって見開きでの旭さんのサーブ。痺れる以外に何があるのか。手の描写で「旭さんだ!」というのは気づいていたのに、一度もこのページで顔は映らないんですよ。背中あたりは映るけど、その描写でじわじわ高揚感が高まる。からのドオッて決まるノータッチエース。それを見ている仁花ちゃんの表情がまたたまらない。ここで仁花ちゃんが描かれるのはやはり最初の不安や懸念があったから。仁花ちゃんにとって旭さんのこのタイミングでのノータッチエースは、不安などを薙ぎ払うような一本だったんだろうな、と。

 

 

 

 

 

3.粘り

 

307話はセット間の回想から始まる。烏養監督の「強いサーブを外さない」っていう言葉は、ぶっちゃけプレッシャーにならないのかな?と思った。影山はないだろうけど、旭さんはそれでドキドキしちゃわないだろうかと。だが、そのあとの「それ自体には迷うなよ」から旭さんのサーブに場面が戻るので、旭さんにとっては「外さない」という言葉より「殴り合いを制す事自体には迷うなよ」が胸に、頭に、残っているのかなと感じた。

大地さんがレシーブした時にスガさんがうつって、「“呼吸”ファーストタッチ」って心の声みたいなのがあるのですが、ここがよくわからなかった。

天童のセリフによって改めて「猫と烏」「地上と空中」という構図?みたいなのを再確認できた。プレースタイルすらも猫と烏。シンクロ攻撃を烏野は武器としたことで、日向だけではなく烏野全員「跳ぶ」ことが必須となるわけで、、(語彙力が足りない)

攻撃に芯がある烏野のテリトリー(?)は烏らしく空中というか!!とりあえず私の中ではいろんなことが繋がった天童の台詞のお陰で。

 天童の一連の台詞(「ネコチャンだけが粘ってるみたいに言うね」)

と同じようなことを大将も言い(「耐えることになるのは烏野の方かもよ」)、

そしてあかねちゃんが313話で心で言う台詞(「10番に仕事させはいために〜」)というのをみて、

「分かる人には分かるんだなあ」と感じた。だけど通の人じゃないとその辺は分からないものなのか、、とも思うわけで。思っただけです。

 

 

 

 

 

4.針と大剣

 

冒頭、「でも知っている」「お前らがもっと苦しいのを知っているぞ」は最初に読んだ際はお互いがお互いに対して思っていることなのかな、と思った。だが、1ページ目、音駒の描写でページをめくって烏野がうつって「お前らが〜知っているぞ」であること、このあとが烏野の心理描写?説明?になること、から音駒→烏野にお前らもっと苦しいよな?跳んでも跳んでもきまらんもんな?ってことなのかなと自分の中で消化した。

「俺一人が攻撃に参加しなくたって」

「他の誰かが打つ」

ここは攻撃するメンバーの心情が描かれているのに、次の「でも」で西谷の背中がうつるのがとても気になる。西谷もそう考えている、ということなのか、スパイカー陣の中で西谷のことが過ったのか。

そして田中が一発きめて、「一刀両断」という実況が入る。

(まだ2セット目だと言う日向、けろっとしてる影山、2人は相変わらずおばけみたいだなって思ったが、それは置いておいて、)

308話のタイトル「針と大剣」について考える。田中の「一刀両断」する一発も大剣に繋がる表現だなあと思った。

そのあとの大地さんの心情、「絶望するようなスパイクやサーブ」=大剣、とするならば、「気付くと追い込まれてる〜これが音駒だったと」=針、なのかなとも取れる。

ミカちゃんのいう「大砲みたいなアタック」という表現→世間からみえる烏野の攻撃は大剣のようであり、

それに対し、そのあとの大将の台詞「〜知らないうちにダメージくらってる」という音駒は大剣に比べてたら針のようである。

そのあとの影山のサーブはこれこそ「大剣」。「烏野の「ごちゃごちゃうるせえ」ってブッタ切って来る感じ」というのは「針」でなく「大剣」だから出来ることなのかなと。

一つ一つの攻撃が派手?で一目でみてわかる力強さがある烏野と、見えない分からない間にじわじわ追い込む音駒。まさに「針と大剣」のように感じた。

そして、日向が跳び、ブロックをかます。最後に研磨の見開いた目の描写で終わるわけだが、最初は日向のブロックに驚いているのみだと思った。が、それだけではなかったのだと後々思う。

 

 

 

 

 

5.誘発

 

1ページ目、ネッチ実況の時に研磨が抜かれるこのコマ、このざわめく歓声の中、研磨は脳内でたくさんの情報を処理して思考しているのかな、と感じた。

そしてリエーフの残念なイケメン感がまたかわいいですね〜!

赤葦の「加速してゆく」って言葉の時に汗たれてる赤葦の表情、あまりいいことではないのか?と思ったのと同時に烏野の攻撃が加速しちゃった試合を思い出した。

だけど、旭さんからの影山からの田中もサービスエースは本気で震えた。強いサーブ打てる人たちがみんなサービスエースをきめる。最高の展開だと思った。「のってきてる」ってこういうことだよね!!!が、このサービスエースの連続は烏野の勢いが上がっていくことの表現のようでありながら、田中のサービスエースからの虎。田中も山本も、見た目や素行がやんちゃだけれど、性格はとてもまっすぐというか真面目というか、お互いがお互いをうまい、かっこいい、と認め合うその姿がかっこいい。

負けられない、と田中のことをライバル視する一方で、山本は福永にも負けられないと闘志を燃やしている。ここで、ここまでの試合の中で福永がよくレシーブしてるな、って35巻を読みながら思ったことにつながる気がした。彼のレシーブの場面、コマは、この虎の心情に繋がってるのであろう。

で、このあと山口が入るんだけど、顔アップでわりと大きめのコマだから、「ここで山口が活躍するのか?!」とか期待してしまった自分がいた。そこからの音駒ですよ。

負けられない、と言いつつも、共闘する仲間でありライバルなのがいい関係すぎる。嫉妬でない(多少嫉妬もあるのか?)、妬みそねみでない、認める心とそして闘志みたいなのが備わってるとらの考え方?みたいなのがかっこいい。負けられないと言いながら相方的な、、(伝われ)

そして、この「2人」にスポットの当たるコマの横のコマに月島山口が描かれているのが物凄く印象的。よくみると月島くんの額に怒りマークが見える。これは2人のコンビネーション的なことに嫌だなあって顔なのかなんなのか。

試合は進み、展開は日向のターン。スパイクを打つも、アウトで、日向も驚いているがリエーフも驚いてるんだよなあ。本人が力んでいることに気づいてないというのはこのあとのエピソードを読めば分かることだが、これを週間で読んでいたら「え?なにがあったの?日向どうした?」となる終わり方。続きが気になりますね()

 

 

 

 

 

6.鳥籠

 

冒頭、のやっさんがレシーブ後ここで、のやっさんはすでに「使われている」ことに気付くんだなと読み直して思うのですが、烏養さんもここで何かに気づいていたんですね。次ページの研磨の表情が印象的でした。ブロックきっちり3枚つけて、実況の「乱れる」に対して天童がふてーっとしていたのにビックリ顔をするこの一連の流れがすごい好きです。

このあとの音駒回想で私もリエーフと同じ恐怖を感じました。研磨ってほんと何者なんだ、、。「読んでいる」というより、「コントロール」している気がしてしまう。

そしてのやっさんの背中と背中越しの烏野の面々が印象的。特にメガネのない月島。影山とかもだが、のやっさんも、普段は勉強できないおバカなのに、バレーではすぐ気付くしキレキレだと思う。

本人だけでなく周りを使った日向潰し、、。研磨の読みはなんだか推理物を見ている気分になる。ネッチの時の最後の研磨くんの顔は、びっくりではなく、日向のウズウズした気持ちというか、跳びたい日向に気づいた瞬間だったんだな、と。

そして音駒がすごいと思うのは、全部の攻撃を封じるのは不可能、と解っているところ。みんながそれをわかっているのは、取られた点も無駄に凹まないし、うまく削れた本数、に対してうまく行ったと気持ちを高められる気がする。全部取ってやる、全部きめてやる、って思っている側の方が落とした時の精神的ストレスはある気がする。ただ、この「小さなストレスの積み重ね」って、烏野は白鳥沢戦で烏野側が実践できていたと思う。ワンチ繰り返して気持ちよく打たせないストレス感じさせてたよなあ、と思い出した。

「“助走”は翔陽の翼だね」で物凄く震えた。ここで飛んでいる烏の描写、この烏は私にはこちら(音駒)側に飛んできているように見える。自分から跳ぶ(飛んでくる)日向を、捕まえた。とらえた。そんな描写に感じた。

 

 

 

 

 

7.おしまいの悲しみ

 

しょっぱなの影山が影山すぎて。ってナチュラルに思ったのだが、いつもなら日向影山がケロッとしてて、他のメンバーが「こいつら正気か?」ってパターンな気がするが、今回は三年生も冷静で、同調していたのがなんだか安心した。そして烏養さんも日向をおだて、日向も折れていない。メンタル的にはすごくいい形な気がする。

音駒の時にコマ割り縦割りで一人一人顔をうつすって描き方が多いような(大好物です)。影山のサーブも徹底的に対応してくる。レシーブに誇るチームだなあと。

そして、冒頭日向は「がんばったらできるやつ」と言っていたが、それすらも研磨はわかっている。そして「がんばって何でもできるわけじゃない」と研磨は考えている。研磨の「100%で跳べない翔陽に」「影山は興味なんか無いでしょ?」はぞわぞわっとしてしまった。なんだか、「勝ちに必要な奴には誰にだってトスをあげる」と言っていた影山の姿を思い出した。その会話すら研磨は知っているかのようだ。

(考えすぎではあるが、研磨は日向を攻略する、というより影山が日向から興味を削ぐことを目指していたのかなと思ってしまう発言だと思った。「勝つため」「烏野」を相手にした思考ではなく、研磨は誰よりも日向に固執し、日向にしか興味がない、そんな風に見えてしまった。あくまでも研磨は日向が目的で烏野自体には興味がないのかなあと。黒尾の「魔王側」発言はその通りだと思った。日向から日向の持っているものを全部奪おう、人のものを奪う魔王様のようだなあと。)

そのあとの「龍之介で遮る」まで完璧にイメージ出来ているのが怖い。のやっさんが使われているところまでは気づいたが、ここまで徹底的にコントロールされていたら、気付くわけがない。

「でもできました!」と笑うリエーフの姿はいつぞやにもあった気がするし、いつもそのリエーフの言葉は翔陽に何かキッカケを与えている気がする。今回も日向にはビリビリするリエーフのバックアタックだったよう。

これだけ徹底的に日向を潰しながら「面白い翔陽が終わっちゃうのは悲しい」という研磨。こわい。だけれど、「面白いものやことが終わる悲しみ」というのは非常に共感できる。漫画やアニメドラマ、本、はたまた引退や卒業、必ず人が一度以上はそう思うことがあるのではないか。

ただ、自分がおしまいに追い詰めたのに残酷なことをけろっというなあと思った。終わっちゃうのがさみしいから鳥籠に入れたの?鳥籠に入れた時点で終わりなの?

そして我らが清水潔。チームの雰囲気、そして部員の顔をよく見ているんだなあ、って。気づいてはいるけど、何を言うわけでもない、その感じが私は好きです。

研磨は翔陽に「面白いままで居てね」と、試合中(リエーフのバックアタックの後)に言ったのだろうか。そして、笑うわけでもないこの日向の表情は、怒りなのか、悲しみなのか、苛立ちなのか、焦りなのか、奮起の様子なのか、私には分からなかった。

 

 

 

 

 

8.照準・2

 

黒尾の言うことは本当その通りだ。めんどくさい人だな。面白いままで居てね、なんて残酷だ。

五色の「なんかやれよ日向…!」は宮城で見てるライバル校みんな思ってるだろうなあ。フラストレーション溜まってるのは日向をよく知ってる観戦側なのでは?

みんな「研磨バテてきたな」と思っているが、猫又監督だけ「がっかりするには早い気がするねえ 研磨」と言う。それは「バテている」だけでなく「翔陽が面白くなくなった」という気持ち?が研磨のプレーに出ているのかなと感じた。

大地さんのバックアタックに対して黒尾の指示。音駒は研磨だけでなく鋭い考察力が他のメンバーにもある。そして判断の速さ、指示、黒尾の主将らしさを感じた。

「守備が加速してく感じ」…ここから烏野が追い込まれてる感じが如実になる。月島、拾われる旭、焦っているなあ、という表情。そして、みんなが今度こそ、と思ったところで旭さんのスパイクがアウトになる。「ウッ」となる木兎さんだけが、この会場でいち早くスパイカーの気持ちがわかるんだろうな、、そして夜久を「ボールを触らずしてスパイカーを殺す男」と言う木兎。この真意は実況者や観客には伝わらないのだろうなあと。

守備の完成形。

夜久がスパイカーを殺しているというより、色んな理由が重なって守備を意識する、感じか。

そして守備の完成形のところでこのやろう、って顔してる大地さんと大笑いしてる烏養(爺)さんの顔が印象的。覚の表情も読めなくて気になる。

 

 

 

 

 

9.「諦めない」って口で言う程簡単な事じゃない

 

もう、まず、タイトルですよ。タイトルを見た瞬間に胸が騒いだ人は私以外にもいる。どっかで聞き覚えのあるフレーズ。日向と影山の、2人の出会いのあの場面を思い出す。タイトルについてはおいおい書きます。

冒頭の研磨の「次は踠くといい」からの一連の言葉。今まで、研磨は考えて「攻略していく」のだと思っていた。だけど、この一連の考えをみて、彼は人をよく観察して、人のこと(行動)をよく「解っている」んだなと感じた。「目先の新しさを求めて」の部分は日向(烏野)をよく見てきたから、言えることだと思う。

日向は、面白いままでいてね、と言われて、「価値を感じない」と言われたことを思い出す。思ったより気にしていたとわかる。

ここでポジティブなスガさんが出てきて、日向の表情が明るくなった気がした。

だけど、これまで人並みに緊張したり、こわばったりしてきたスガさんが、ここで純粋にポジティブな言葉が出てきたのか。やっぱり緊張しないわけはないと思う。けど、今はそれより勝ちたい、勝ちにつなげたい、そういう考えの方が勝っていたのだろうか。

今こそ俺たちが日向に道を作れ

4月に入部し、囮としてチームに道を作ってきた日向が、今道を探していて。ここで先輩達が日向の為に道を作ろうとしている。こんなの泣く以外ない。しかも、スガさんが入ったことで、影山以外全員先輩というコマになる。影山も「スパイカーに道をつくる」セッターであり、全員が日向に道を作ろうとする。

スガさんと影山がキュって入れ替わるところの「キュ」が矢印になっている。この表現方法?がダントツでエモい。

日向は、単細胞バカに見えるし、ポジティブに見える。だけれど、「価値」を感じないと言われたこと、相棒に言われた言葉、思い出すくらいには気にかけていて、きっと、ずっと考えてた。そして、彼はまた助走をするのだ。

2回目の助走後、日向がレシーブをした際のスガさんの「ナイスレシーブ…!」は心からこぼれた言葉なんだなと思う。

そして、「どっちかを選ぶわけにはいかない」という日向は、研磨の思考の先を行っていた。

近道を探すと考える研磨と、選んだら近道が無い事をわかっている日向。

「うごくフリじゃない」のは、動かないと始まらない事をわかっているから。日向にとっては何度でも助走をすること、それが「価値」のある選手になるための、勝ちに必要なやつになるための、近道ではない勝ちへの道と、日向は考えたのだろう。

そして、三度目の正直と思われた助走で、汗で滑る日向。神様が厳しすぎる。胸が苦しかった。武ちゃんと同じ事を思った、どうしてこのタイミングなんだと。だけれど日向は笑っていた(ように見える)。

「がんばったらできる」って言っていた時には、自分が何をすべきかどうするのか、きっとまだ考えていて、表情も曇っていた。それが、「うごく、助走する」ことを迷いなくした日向は笑顔を携えるのだ。その表情に驚く研磨が印象的。そして、最後の烏養さんの「勇気出してこー」がこの段階の私にはまだわからない。

ということでタイトルに戻る。「諦めない」って口で言う程簡単な事じゃねえよって元々、影山から日向に向けて言われたセリフなので、このタイトルも日向に関してつけられたんだろうと考える。作中に「諦めないって〜」と影山が言う回想はないが、助走の時「価値を感じない」の言葉と、影山の「勝ち」に必要なやつには〜の言葉を思い出したそれらが全て「諦めない」って口で言うほど簡単な事じゃないに繋がる気がする。諦めないって簡単な事じゃないけど、日向が、自分がコートに立っている為には、勝つ為には、どうすべきなのか、簡単じゃないけど「助走」して跳び続けるしかない、そう考える日向に還元していると考えた。(ポジティブな「諦めない〜」論)

また、何度も何度も繰り返し助走をする日向が、最後の助走で足を滑らせる、そんな日向に向けられた「諦めないって口で言うほど簡単な事じゃない」(→諦めなくてもできるとは限らないみたいな)とすると、困難を思わせることもできる。(ネガティブな「諦めない〜」論)

支離滅裂ですがどうにか解読して下さい。

 

 

 

 

 

10.最強の味方・2

 

影山って、勉強はできないのに本当にバレーに関してはとても鋭い考察眼を待っているし頭の回転が速いなあと思う。そしてこの場面で研磨のやり方を、「面白い」と思える。影山が窮屈と感じるこの場面で、鳥籠にとらえられていたのは日向だけではないことがわかる。

そして、「試す価値はあるか」ここで前話の烏養さんの言葉を私は思い出した。「勇気出してこー」はここに繋がるのか、と。だけれどここで、「日向は使える状態か」と、そして烏養さんの言葉を思い出す、影山は思考し続けていた。誰かが思っているよりも、ずっと考えていたのだな、と。ここで、スガさん極め付けのレシーブをする日向と助走距離を確保する日向が目に入った影山は、ここで日向の状況と状態を把握したんだろうなあ。そしてここでタイトル「最強の味方」が入るのはすごいな、と。このレシーブからの助走をする日向をみて日向は使える、と確信したのだろう。

スパイカーの前の壁を切り開く」

「その為のセッター」

影山飛雄の逞しさに、頼もしさに、涙した。彼はいつからこんなにかっこよくなったのか。もう彼を、独裁の王様なんていう人はいない。

日向は、自分の武器は機動力だという。はやく、はやく動け、と自分に言い聞かせ、とにかく足を動かす訳だが、影山はスパイカーに道をつくるため、時間を、時間(みち)を!つくるのだ。かっこよすぎる。

「オラ!とべ!!」

勝ちに必要なやつにしかトスをあげなかった影山が。とにかく日向に道を作ろうと、トスをあげる。日向が跳ぶために、トスをあげる。はやく動けと気づかぬうちに焦っていた日向、崖っぷちにいた日向に、影山のトスで余裕ができる(合宿での百沢とのやりとりを思い出した)。そのあとのきらっきらの日向の表情は、初めて影山がトスをあげた朝練を思い出した。日向にとって「トスがあがる」ことは春高に行ったって特別なことで、嬉しいことなんだと。試合中も、影山の勝ちに必要なやつにはトスをあげるという言葉を思い出していた。そんな日向にとって影山から、相棒からトスが上がることはとんでもなく嬉しいことなんだろう。

そして、余裕ができたことで、十分に助走距離を確保でき、影山のすげえジャンプの助言が頭に湧き出てきたんだろうなあ。

最後の4ページ、見開きの日向の踏み切り、なにかを確信したかつ楽しそうな影山の顔、鳥籠を破った烏と、すげえジャンプをする日向。泣かずにいられない。

もちろん、お互いにとって「最強の味方」であるが、314話は冒頭は影山からみえる「最強の味方」で、後半は日向からみえる「最強の味方」を描いているように感じた。

 

 

 

 

 

「鳥籠」というコミックのタイトルは、研磨が、日向(烏野)をとらえ、徹底的に手中に収めたからついたと思っていた。だけれど、捕まって道を塞がれたが、最強の味方の力で鳥籠を破った、そこまでがセットの35巻「鳥籠」なんだと。

とにかく書き上げたい一心で感想をひたすら綴ったが、多分10000字を全部読んでる人はいないと思う。

万が一ここまで読んだ人はどうぞ、感想なりみなさんの考えなりをブログにコメントか、ツイッターでリプやマシュマロしてください。

終わり方が凄すぎて、続きが気になって仕方ない。

そんな私は306話表紙の女性陣がかわいすぎて夜も眠れません。

おやすみなさい!!!!!!!

ドライヤーから始まる無限の可能性〜烏野編〜

 

今日たまたま、髪を乾かしてほしいジャ◯ーズのブログを読む機会があり、

あ、これ、はいきゅで妄想したい、、これ絶対面白いやつやん、、

ということで、妄想をつらつら書きます。独断と偏見で構成されてますので!お見知り置きを!

これをきっかけ?に夢女的妄想もあり、自分の好きなcpで妄想もあり、

皆さんの妄想ライフ、新しい扉が開きますように!

 

今回は!烏野編とかつけてますけど!とりあえず様子見で烏野で妄想しますよー!

私目線なのでNLぽいとこありますけど推しcpに置き換えても面白く?なるのでは?!

 

 

※しつこいですが、独断と偏見による妄想ですので、苦手な方はUターンお願いします。

 

 

 

 

〜1年生〜

 

トップバッターは主人公、日向翔陽ですよ!!!日向は常にわんちゃんみたいな目で部屋の中動き回ってそう。毎日お風呂から出てくると、「俺が乾かすよ!!」ってきらっきらの笑顔で駆け寄ってくる。ううう、眩しい、眩しいよ日向翔陽。鏡の前に座らされて、後ろから日向がドライヤーのスイッチを入れて乾かし始めるんですね〜。日向は意外にも(?)ドライヤーがめちゃめちゃうまい。「俺、妹の髪乾かしてたからドライヤーするのうまいんだよね〜!髪乾かすの好きだし!」突然兄感出してくる。いつもあんなに無邪気で子どもっぽいのに。しかも体格の割に、やっぱり手は男の子なんだな〜って日向の手を感じながらちょっと心地よくなってきたな。ってところで、「はい!乾いた!」って言われつつブラッシングまでしてくれる日向翔陽。ごちそうさまでした。

 

 

お次は、影山飛雄。いや絶対お前っそんなことっできないだろ?!?!って思ったけど、もう少し年を食えば飛雄くんもそういうことすんなりしてくれちゃうのかな。ってことで。飛雄も早くお風呂入りたいだろうなって思って、ドライヤーだけ持って髪ガシガシタオルドライしながら「お風呂空いたよー?」って声かけるんですよね、そしたらなんかじっと見てくる飛雄。「今日は、乾かしてこなかったんだな」(風呂場の横の洗面所でいつも乾かしてる設定)「俺が乾かしてやろっか」突然影山さんから提案!!いつもないことすぎてその段階で心拍数ぎゅーんですよね!だけどぶきっちょ飛雄。トスはあんなに正確精密なのに。ゴツゴツのおててでガサガサって感じで乾かしてくる。のに、どこかワレモノを扱うかのような繊細さを感じる。気を遣ってくれてるんだなって思ってきゅんとする。けどたまに熱い。耳首熱いな。「女子は大変だなー」とかなんとか言いつつ黙々と乾かしてくれる。そしてなんだか地味にハマったようでたまに乾かしてくれるようになる。ぶきっちょがかわいい飛雄くんに乾杯。

 

 

3番手は山口忠!!!!タダシ!!忠は優しい男、1年ズのリアコ枠やんっていう私のイメージでお届けします。今日仕事疲れたなー、気だるいなーっていう心の変化を常に見透かしてる忠。帰宅した時からきっと気づいてくれてたんですね、疲労に。「あ、今日俺が髪乾かそっか?」ってあのふにゃんってした笑顔で言ってくるのね。忠も疲れてるだろうしいいよ、って一度は断るも笑顔で聞き流して椅子まで催促されるんですね、しかもなんかハーブティとか入れてくれちゃってできる嫁すぎる。そして何だかんだうまくドライヤーかけてくれてる、けど、実は自分から言いだしといてめちゃめちゃ緊張してる。かわいいかよ。でも忠はほんと柔らかく、優しく、髪をふわふわ〜って程よい距離から乾かしてくれるんですよね。眠くなっちゃう。温風のあと冷風までしてくれて、終わった後には、何も言ってないのにいつも使ってるトリートメントかヘアオイルかなんかまで髪に施してくれてなんかもう、、忠お前そういうとこだわ!!

 

 

最後は月島蛍くんですよ。彼は言わずもがな難攻不落。恋人にするのは大変そうだな、、というイメージ。お風呂上がってドライヤーをねだってみる。「え?なんで?めんどくさい」もう断られた。ドライヤーなんて頼んだ私がバカだった、と明らかに凹んでドライヤーを片手に洗面所に戻ろうとすると、「あー、わかったよ。やってあげる」っていうんだよね〜〜!実際はめんどくさいとかじゃなくて照れてたとかだったらかわいいな。「僕の施術は高いですよ」って冗談言いつつ、ドライヤーを始めてくれる。文句垂れてた割にはめっちゃうまい。慣れた手つきで髪を乾かしてくれる。痛いも熱いもなくさらさら〜ってドライヤーしてくれるんですよね。無言続きだけど髪先をじっと見つめてる月島の顔をガン見してると鏡ごしに目があって死ぬかと思う。「はい、終わり」って終わったかと思うとなぜかずっと髪の毛をなでなでしてくる月島蛍。これはきっと髪の毛好きだよっていうアピールなんじゃないかなって思いながらきっと寝る時もなでなでされるんだ。おやすみなさい。

 

 

 

〜2年生〜

 

まずは田中龍之介さん、、、。なんか田中さんって読めないんだよなあ、、。読めないけど姉ちゃんに仕立て上げられてそう。「お?風呂上がったの?俺が乾かしてやるよ!」って言ってにやにや?にこにこ?しながらドライヤーしてくれるんだよな。「昔はよく姉ちゃんにこき使われてやらされたんだよ」なんて言って始まるお姉ちゃん談義。大体姉ちゃんの話。田中兄弟はほんと仲がいい。上手くもなく下手でもない、ドライヤー。そもそも田中さん髪の毛ないからな。男らしい手でわさわさと髪を乾かされる。姉ちゃん仕込みで風の強さは丁度いい。最後冷風かけるし。「よっし、俺がやったんだ、明日は髪さらさらツヤツヤだぜ〜」ってガハハって笑ってほしい。妄想難しかった。

 

 

続いて、西谷夕。のやっさんは絶対できる男できる彼氏になるんだよ〜あ〜。なんか「でろでろに甘えさせるデー」なるものを定期的に設けてくれて、恋人に甘やかさせてそうだしなんか好きな人はとことん甘やかしてそう。だから、「ん、今日俺が髪乾かす!」って言って気づいたら始まってそう。そんなに上手くはないんだけど一生懸命やってくれるんだよな。わしゃわしゃ〜わしゃわしゃ〜って乾かしてくれる。風は強。だいぶ強い風で乾かしてくる。すぐ終わるから特に眠くもならない。けどドライヤーしてる間、試合の話とかみんなの話とか色んな話聞かせてくれるんだろうな。さらにヘッドスパか肩もみサービスつけてくれそう。ありがとう西谷、、、ありがとう、、、。

 

 

 

〜3年生〜

 

まずはドライヤーに縁が深そう(?)な東峰!!!旭さん!!!は!!!自分の髪の毛が長いのでヘアケアこだわり強そう!!なんなら毎日お互い乾かしあいっこ出来そうだな〜。「おー、髪伸びたね」なんてへにょんって笑って落ち武者部屋着スタイルの旭さんに言われながら髪とかされて、ゆっくり始まるドライヤータイム。あの優しい声で話しかけてきたら眠くなってしまうな。手がおっきいけど髪に触れる手はすごい優しいし繊細でめっちゃ丁寧。「前髪いくよ〜」とか後ろから声かけてきそう。終始にこにこ。「髪染めたりパーマあてたりすると髪痛むもんなあ」とか髪の毛事情に理解深すぎる。終わった後ブラッシングして旭さんお気に入りのトリートメントをつけてくれる。今日はおんなじ匂いで眠れるな〜って思ってるんるん

 

 

次は菅原孝支パイセン!!!パイセン!!!待ってました!!!スガパイセンはほんと恋人の鑑、恋人にしたい()基本恋人には優しいんだ菅原孝支。お風呂から出ると、すでにセットされているドライヤー。「お!あがった?今日俺が髪乾かす!」って爽やかスマイルで言うんだよな〜!理想形はソファの上に座るスガさんがソファ前に座ってる自分の髪を乾かすっていうスタイル(伝われっ)「さてお客さん!今日はどうします〜?」なぜか美容院(?)設定。サロンスガ、らしい。ネーミングが気になる。「それじゃあ始めますね〜!暑かったら右手上げてください」歯医者か?って小ボケ挟みながら終始にこやか、常に飽きさせないコウシ・スガワラ。「ほんと髪きれいだな〜」「俺、お前の髪好きなんだよね」なんてサラッと言っちゃうコウシスガワラ!!!!あああ!!しかもめっちゃ丁寧!器用!!ふさふさってドライヤーかけてくれて優しすぎてウトウトし始めると顔に思いっきり強風あててくるいたずら大天使コウシスガワラ、、。びっくりした顔をみてまた笑ってくるんだ。髪が乾いたとこで髪にキスを落としたりしちゃうんだ、、照れた顔をみてまたしたり顔のスガワラ、、。「じゃあ次俺ね!」って言ってお風呂へ向かうスガさん。キューティクルがきゅんきゅんな乾かしあいっこライフ。完。

 

 

最後は!!澤村大地ですよ!!!私の推し!!!大地さんはなんかこういうのぶきっちょそうなんだよなあ、、。でも大体のお願いは聞いてくれる。でろでろまでいかないけど好きな人は甘やかすタイプ。ドライヤーはこちらから頼む申告制。「ドライヤーしてくれない?」「え?俺が?人のやったことないから上手くできるかわかんないけど、、」ってちょっと驚きつつ絶対断らない。好き。「じゃあ、いきまーす」なんて言ってドライヤー始めるんだよね!!そして慣れてないから探り探りなのが手から伝わる。そんなところも好き。すごい大きくて厚い手のひらから伝わる大地さんの温もり、、。上手くはないが、大事にしてくれてるのが分かるんですよ。熱くないようになのかわからないけど耳周辺乾かす時そのおっきい手で耳覆ってくれるんだ。その手にきゅんとしましたありがとう。ちょこちょこ熱くない?って確認しながら真剣に乾かしてくれる。終わると、「はい、おしまい」って笑顔で言いつつ、頭を撫でてくれるからその手が恋しくてお風呂に行こうとする大地さんを足止めしたくなる。その後はご自由に妄想してください。澤村大地の手で私も髪を乾かされたい。

 

 

 

 

以上烏野メンバーで妄想いたしました。

だいたいパターン同じじゃない?って思った方もいると思います。私も思いました。

難しい、、スガさんに夢を抱きすぎた、、。

皆さんも是非推しや推しcpで妄想してみてね!

ではまた会う日まで!レッツハートフルドライヤーライフ!!

 

ご精読ありがとうございました!!

あの日、彼らは生きていた〜ハイステ感想〜

ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!! 最強の場所 TDC公演 を観劇した感想をつらつら綴ります。

※ネタバレ含みます!注意!!!

※イチオタクの(ふざけてはいませんが)戯れ言と思い大目に見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日、彼らは一枚の板の上、

約3時間10分、

一瞬一瞬を、生きていた。

眩しく、きらきらと。

笑顔も涙も携えて、

ハイキュー!!で生まれた物語上のキャラクターたちが、

あたかも本物のように、

現実のこの世界に、

生きていた。

 

これが2.5次元ということの、謂れなのだろう。

 

 

 

 

今回初めて「ハイステ」という舞台を観劇した。実際行くまでは、「2次元原作の舞台、、2.5次元ってやつか、、どうなんだろう?高評価しているのはオタクのみなさんだけなのではないのか?」なんて思っていた。

今となっては観劇前までの自分を殴りたい。殴ってやりたい。

私はアイドル、バンド、わりとフッ軽で色んなライブへと年間何度も足を運んでいる。好きなアーティストであれば同じものを何回も観に行くことなど当たり前だった。

だけれど、本当に心を奪われる公演は数少なく、ライブに行き、虚無感や喪失感のようなものに苛まれることは早々なかった。自分も歳を重ねたからかなと思っていた。

だが、ハイステはその年齢理論を覆してしまった。

ハイステ観劇から1週間が経つが、未だにあの情熱が、感動が、私の中に燻っていた。

夜思い出して涙を流せるほどに、胸を打った。

本気で、もう一度観たいと思ってしまった。

ドラマや映画の実写化をみて、どの役者もキャラクターにぴったり!なんて思った作品もなければ、感動することも、再現度に衝撃を受けることもなかった。作り変えられる設定やエピソードにうんざりする中で、ハイキューの舞台化は私の今までの常識的な部分を全部一気に塗り替えてしまった。

 

 

 

これは、1週間前にハイステを観劇した私の感想文である。主観で全てを綴っていくので異論は認めない。

(正直、初めての観劇で、内容も事細かな部分も覚えておらず、淡い残像として、頭に残っている程度で、その残像をつらつら綴っている。あまり、面白みのない文章が続くので読み流してほしい)

ここまでが前置きである。

 

 

 

1.

基本、約2時間〜3時間のライブを観にいくと、私には途中で考え事を始めてしまうタイムが訪れる。「ハイステは公演時間3時間か〜長いな〜飽きないかな〜トイレ心配だな〜」そう思いながら始まる舞台。

正直席が良かったのも相まって、じわじわ期待感は膨らみつつあった。それでも3時間は持たない気がしていた。

 

なのに、

 

開始5秒、いや3秒で、私はその世界に引き摺り込まれていた。

すんっと、客席全員が、舞台上からじわじわ迫る気配に飲み込まれてゆく、そんな空気を感じた。

気づけば、余計なことを考える時間なんてなく、夢中で3時間、舞台に食いついていた。

 

 

初っ端感じたのは、

アニメの声優陣と声が似ている!

ということだった。

アニメと漫画がほぼ同時期履修だった私にとって、アニメの声はキャラのイメージになっていた。正直、大地さんが喋っているのをみて、日野さんが声をあてているのだと本気で思った。それくらい似ていた。

影山も、月島も、潔子さんも、旭さんも、田中も、及川も、みんな、みんな、声がまず似ていた。

 

そして、それは声だけではないことを舞台を通してひしひしと感じた。

漫画に生まれたキャラクターたちが、ただの役ではなく、キャラクターが3次元に生きている。

彼らが、烏野のみんなが、そこに生きている。

心から感じた。

びっくりした。

涙が出た。

 

喋り方も、表情も、歩き方も立ち方までも、全部がキャラクターそのものだった。目の前に烏野のみんなが生きていると錯覚した。

それは、セリフがある場面に限らずだった。漫画では一コマの中で、アニメでは映っている映像の中で、そこに描かれるキャラクターはもちろんセリフを喋るが、それ以外のキャラクターは漫画アニメでは描かれない。

だが、舞台となると、その描かれないキャラクターは静止するわけにはいかない。舞台に行くまで私はそこに関してなにも考えていなかった。

実際に舞台上では、青城、白鳥沢にスポットが当たるシーンで反対側にいる烏野は各々、動き、そして喋る。反対でもそうだし、身内の中でもそう。応援席も静止はしない。

現実世界で当たり前のことだが、原作にないキャラクターたちの動きが舞台上で初めて起こる。

その一瞬一瞬が、まさしくキャラクターたちそのものであった。

違和感なんて一つもなくて、

毎秒、一瞬たりとも、彼らが彼らで無くなる瞬間なんてなくて、そこに、日向翔陽は存在していた。澤村大地は存在していた。田中龍之介は存在していた。(以下略)

その瞬間を生きる、男子バレー部に所属するDKがいたのだ。

 

とにかくその舞台上起きているのは本当のハイキューの世界の時間だった。

ハイキューのキャラクターたちは、

あの日、あの場所で、

息をしていた。

誰も一度も役をやめることなどなく、

 

3時間10分、彼らは生きていた。

 

 

 

 

 

2.

先述の通り、初めてのことばかりで、圧倒され、怒涛の3時間で、正直詳しく覚えていない。勢いで3時間過ごしてしまった。

ここからは印象深かったことを思い出した順番に書き連ねていく。本当のネタバレ。

 

まず、私はずっと烏野3年生を推している。その推している感情も相まって、一番泣きそうになったのは3年生の回想シーンだ。もちろん、「好きなシーン」という括りにすればたくさんある。それは後ほど。

 

場面が切り替わり、赤いジャージの3人が私の目にうつり、その瞬間に胸の奥から熱いものが込み上げた。彼らの3年までの道のりを想って。

特に、足につるが絡んでいくシーンをどう表現するんだろう、と気になっていた。漫画アニメだから違和感のない表現、と思っていた。

だが、役者たちの演技はすごかった。

春高に行った烏野」を夢見てキラキラの目で入部する。烏野の現状をみてギャップをじわじわと感じる。憧れを抱えながらも現状を理解した彼らの、足につるが絡んでいくようなあの感覚を、動きも、表情も、全てで再現していた。必死に生きる彼らの姿に、私は胸が締め付けられた。

 

私のイメージしていた清水潔は、ざっくりとだが入部時は流されるように入部していくものだった。だが、舞台で役者さんは力強く、なにかを決意し覚悟した表情で入部シーンを演じた。もともと口数の少ない彼女の、心の奥底の想いや、緊張や、そんな色んな気持ちを織り交ぜた表情、表現にみえた。

ハイステを通して面白かったのは、自分の解釈、アニメで声優さんによる解釈、そして舞台役者による解釈、それぞれが違う瞬間があること、そういう部分もある。

他の人にはこういう解釈だったんだな、っていうのもまた面白かった。

アニメのイメージが強いシーンなどで、セリフのトーンや強弱が違うなども興味深いのだ。

 

 

 

強烈なインパクトが未だに頭に染み付いているのは、一幕ラスト、白鳥沢登場のシーン。舞台真ん中から左右に開かれるセットから、煙に巻かれ、横一列に並んだ白鳥沢御一行が姿をあらわす。自然と鳥肌が立った。震えた。

 

ーーーー「王者」の風格。

 

牛島若利のどしっとした構えと天童覚の狂気を纏う佇まい。

ビリビリと痺れた。原作で特に天童は奇妙なキャラクターで「これを演じるってどうなの?」と、思っていた。蓋をあけると本物の天童覚がそこにいた。立ち方、振る舞い、表情、ひとつひとつが天童だった。二幕の入場時、私の横を白鳥沢の面々が通っていったのだが、私は初めて人に対して狂気を感じた。こわい、気味が悪いと思った。それだけリアルな天童覚がそこにいたということだ。

 

「役を演じる」ということが私には分からなかった。演技が分からなかった。なりきるって何なのだろうか。普段、ドラマや映画を見ながら、「この人演技うまいな〜こいつは演技が下手だな〜」その程度の感想しか持たず、それ以上を考えることはなかった。考えたくなるキッカケもなかった。

だけれど、ハイステを観劇して、「キャラクターが生きている」と感じてから、その所以を考え始めた。

舞台においての上手いか下手かは正直分からない。専門家みたいなコメントもできないし、単なるオタクの想像の話だが、とにかくハイステにおいてキャラクターたちがリアルに見えたのは、役者さんたちがどこまで作品を自分の中に落とし込んでいるか、の様な気がした。

原作が少年漫画ということもあり、元々原作を知っていた役者もいるであろう。どちらにせよ、私は役者全員が、この舞台のために原作を何度も何度も何度も、読み、考えたと断言する。だって、きっと一回やそっと読んだくらいでは「彼ら」にはなれない、あそこまでキャラクターには見えないから。

読者の視点で読み、作品を見つめ、キャラクターを知り、演じるキャラクターを理解し、感情や表情までも理解する。全てを自分の言葉で解釈する。「演じる」のは表情と動きと言葉、それだけに見えるけれど、その奥には役者の突き詰めたキャラクターの思考があり、感情がある。役者はきっとこのキャラはこの場面でこう考えるだろう、そしてこう思って、こんなことをするだろう、っていうのが分かっている。

キャラクターたちが息をしていた、そんな風に感じたのは、目に見える部分だけじゃなく、中の部分までキャラクターになったいたからだ。

だから、あの違和感のないハイキューの世界が作られていたのだ。

演じているとかなりきるとか、そういうレベルでなくて、もうあの舞台上においては役者=キャラクター、なのだ。そんな風にしか見えなかった。

そしてそこには、演者がキャラクターを愛している、愛情も乗算されていると感じた。

ただキャラクターを、作品を、分かっているだけでは出来ないものが、そこにはあったのだ。

表情や感情だけじゃない、雰囲気までも。

役者それぞれって訳ではなく、彼ら一人一人が咀嚼し披露した時に、歯車が噛み合って、成された世界なのだろう。 

 

 

元々原作で好きだったシーンは上げればキリがなく、その場面毎に、「さて、舞台でどこまで忠実に再現されるのだろう。むしろ舞台で私感動するのか?」なんて自分で前振りをしながら舞台を眺めていた。本当に舞台を舐めていた自分を殴りたい。

どの好きな場面も期待を裏切ることはなかった。

(パッと思いつくシーンの抜粋だが、)青城戦で及川が岩泉を指差してトスを上げるシーンのあの臨場感も、青城戦の忠がピンチサーバーとして活躍する感動とチームの高揚感も、白鳥沢戦での月島のバレーにハマる瞬間の興奮と感動も、牛島が烏野チームをおさえつけるあのシーンも、、

とにかくあげたらキリのない、ハイキューにある沢山の胸が熱くなるシーンが、そのままの景色で再現されていた。なんなら2.5次元というアニメや漫画より多くの情報がある舞台では、もっと興奮を掻き立てていた気もする。

音楽、舞台演出、役者の吐息すら、構成要素であり、観客の五感を通して心をガッと掴んでくる。3時間を通して、私はそんな状態であった。

あたかも、作品の中にいるようだった。

彼らと同じ時間、同じ空間を共有しているようだった。

気づけば涙で視界が滲み、だが1秒たりとも見逃したくない自分は必死で涙をひっこめた。ライブでも卒業式でもすぐに泣く自分が、絶対見逃してはいけない1秒も無駄にしてはいけない、と本能で悟っていた気がした。それだけ引き込まれていた。

 

 

 

 

3.

先述の通り、ぶっちゃけ圧巻の3時間で、ほぼほぼ記憶にない。頭にあるのは衝撃的だった、興奮が冷めやらない、そんな感想と、

キラキラと、眩しく、その瞬間を生きているハイキューの彼らの姿だけ。

私は、そんな頼りのない記憶だけで1週間以上も胸を焦がす想い、切ないような苦しような、そしてふとした時に舞台のことを考える、恋のような症状を発症している。

この感動や情熱を、胸に燻らせ、果たしてどこにやればいいのか、共感する同志を求む。

 

そして、ハイキュー!!作品に関わる全ての人類に感謝を申し上げると共に、

「ハイパープロジェクション演劇ハイキュー!!最強の場所」が、TDC公演を無事に終えたことへのおめでとうと、

これから始まる地方公演、東京凱旋公演と、そしてきたる大千秋楽まで何事もなく、無事に、役者様、スタッフ様、全ての人が笑顔で走り切れることを心よりお祈り致します。

陰ながら見届けたい。

大千秋楽ライビュ応募しよう。

 

 

 

 

ここまで読み切った方へ

内容のない感想文を、ご精読ありがとうございました。

 

では、皆さんに幸あれ。

ハイキュー‼︎ 物語分析 〜名前編〜

 

はじめまして!

『ハイキュー‼︎』が好きすぎて好きすぎて、読みすぎて見過ぎて、頭の中でしていた物語分析を文字にしたくなってしまった所以にブログを開設してしまいました。

書き続けていける自信はありませんが、よろしくお願いいたします。

また、私個人の勝手な考察、独断と偏見と、考察が行きすぎた故の妄想もあると思うので、ご理解ない方は今のうちにUターンお願いします。私が言っていることが正解ではなく、あくまで個人の考察です。

 

ということで、タイトル通り、まずは「名前」に注目して考えていきます。

軽い気持ちでお付き合いくださいませ〜!

 

 

 

1. 日向 と 影山


読んで字のごとく「日」と「影」という対照的な苗字を授かった日向翔陽と影山飛雄。

明るく元気ハツラツな日向と、笑顔が少なくコミュニケーションが苦手な影山、実際のお互いの性格も苗字にマッチングしている。

また、ビジュアルもオレンジ色の髪の日向と黒色の髪の影山とで、「日」と「影」に象徴されるように描かれる。

物語の中で、日向と影山はコンビとして扱われ、プレーをする。2人はハイキューの主人公ですよね。

技術的に天と地ほどの差がある日向と影山は、一般的に見れば影山ありきの日向。であり、今でこそコースを打ち分けたり、超人的本能とセンスと努力とかでスーパーレシーブくりだしたりする日向だが、日向は個人プレーで注目されるほどではなかった。入部当初は初心者同然、あるのはずば抜けた身体能力、バネ。影山とセットでないと使われない。天才セッター影山がいなければ日向が試合に出ることはなかったかもしれない。

 

だが、

「日」があるからこそ、「影」はできる。

 

影山「ありき」の日向ではあるが、日向がいたからこそ今の影山は影山飛雄として存在すると私は考える。影山が「コート上の王様」「自己中な王様、横暴な独裁者」から変化を遂げるのに日向の存在は欠かせないのだ。

スパイカーの前の壁を切り開く、そのためのセッターだ」

あの場面から影山は変化を始めていたと考える。その一言は、烏野に入り、日向と出会った影山が、「日向の能力を最大限に活かすため」のトスを上げるようプレーをし始めたところから生まれ、変化が始まったのではないだろうか。

あの瞬間から影山が変わり始めて、彼は烏野で、協調性、仲間、信頼、多くのことを学んだのだ。やはりそれは、日向との出会いを無しには語れない。

「太陽(=日)」があるから「影」ができるように、日向との出会いが影山をつくったのではないだろうか。

 

 

 

2. 日向 と 月島


キャラクターの設定上、日向と影山は主人公であるため、必然的に良きライバル的な関係の2人。日向と影山はお互いを高め合う物語のメインキャラクターとして描かれる。

だが、もう1人、日向と対立的に描かれるキャラがいる。

 

月島蛍

である。

 

影山と日向、月島と山口、とコンビで見られることが多い1年生ではあるが、実際物語の中で谷地に言われるよう、「太陽VS月」の関係がある。作中でキャラクターから「太陽VS月」ってもう言われているので考える必要もなく苗字が対立的につけられてるとは思うが考察もしたい()

太陽と月というのは昼と夜、陽と陰、常に反対にある存在。谷地のセリフはともかく、月島本人も「派手に暴れるのは日向の役目〜極力無難に凌ぐのが僕の役目」と口にしている。これはまさしく「太陽と月」のように感じる。

太陽というのは自ら光り輝くイメージ、月は静かに照らしているイメージを私は持っている。

日向の行動力やチームへもたらす影響力はまさしく「太陽」であり、月島の普段から静かで冷静なキャラクターはもちろん、粘りの強いリードブロックなどプレースタイルはまさしく「月」であると考える。

そんな対照的な印象のふたりではあるが、彼らはどちらもポジションがミドルブロッカーである。日向と影山は因縁的なそういう類のライバル関係のように感じるが、実際日向にとって同じポジションにいる月島こそ、ライバルと呼べるのではないだろうか。(もちろん2人とも日向のライバルである。ポジション争いとかそういう面でライバルと考える。)

日向は月島のことをライバルだと思っており、月島も自分は日向より下だと考える反面、どこか意識をしている。

彼らは対照的な人物でありながら、きっと3年間、誰よりも濃密に競い合っていくのではないだろうか。

 

余談ではあるが、日向、影山、月島、山口。

山から日が昇り、その日で影ができる。一方日の反対側では月が傾いている。そんな光景が私には見える。

少し遠くにいつもいるような月島。だけどきっと彼を3人は離すことなどないんだろうな、それを繋ぐのが山なのか影なのか、はたまた地(谷地さん)なのかは分からない。

だけれどそういう風にして1年生の彼ら4人は繋がっているのかなあ、、と。

そしてきっと「日と月の間」に、「日と影の間」に常にそびえ立つ「山」は彼らを調和するような、間を繋ぐような役割を果たしているのかなあ、なんて。「忠」って、「中・心」って書くんですよね。個性的な1年生繋いでいるのは忠なのかなあ、なんて。妄想をしている。

 

 

 

3. 東峰旭 と 西谷夕

 

彼らの名前は横並びにするとそれが対照的であることがよく分かる。

日は東から昇り、西に沈む。

東峰旭、とは東の峰から旭(朝日)が昇る。西谷夕、は西の谷へ夕日が沈む。といったところだろうか。

正直、「旭」はお日様のことで、その明るさや人を照らすイメージから西谷の方に合うのでは?と思いもしたが、日の「温かさ」と考えると東峰のキャラクターに合っている気がする。また、「旭」というのはその日が昇る様子から、暗闇を切り裂き照らすような、光り輝き突き進むようなイメージがあり、エースである彼にぴったりなのかもしれない。キャラが真逆(男らしいを目指して弱々しい旭と男らしい男(他部員も認める)の西谷)の2人に合わせられた対照的名前なのだろうか。

だが、日は東から昇り西に沈む。1日のスタートを日の出と考えるならば旭(朝日)→夕日と考えられる。が、部活動への復帰は夕→旭であり、旭を呼び戻したり、旭に喝を入れたり、「旭」を導くのが「夕」であるというのはなかなか面白い。(そして東峰の中学が「西光台」(西の光)なのがまた気になるところ)

先程までの対立的関係ではなく、旭と夕は常に手を取り合っているようなイメージがある。同じ太陽(朝日と夕日)だからだろうか。

旭(朝日)が昇り、夕日になる。まるで西谷のレシーブから繋がって、旭のスパイクになるような。いや、その流れが太陽の変遷のような気が、私はする。そうすると、日が沈み、そして日が昇る、というように考えるべきか。

 

「東の野に炎の立つみえてかへり見すれば月傾きぬ」

これまた余談であるが、私は彼らを考える時、柿本人麻呂のこの歌を思い出す。いやこの歌日と月じゃん!夕じゃないじゃん!って思うし、なんならここじゃなくて日向と月島じゃん?!って思う自分もいる。

多分、東から日が昇ってて、西を見てみるとっていう様子が東峰と西谷を思い出させる(東峰スパイカー)の後ろに西谷がいる、背中守ってる的な)のかな、、。本当に妄想です詳しい人いたらごめんなさい。

 

 

 

4. 3年生

 

前述の通り、「旭」というのはエースにピッタリの名であると思う。だが、彼がエースとして輝けるのには、他の部員の力、特に同じ三年生の存在は欠かせない。

 

まず、主将である、

澤村大地

1年生の入部当初に行われた3対3の時から現在まで、レシーブでの活躍が多い。烏野の安定感、は彼ありき。彼がいなければもっと微弱で、グラグラと、不安定なチームであったと思う。本人も「土台なら作ってやれる」と言っているように、彼はチームの「大黒柱」でありながら「基盤」で「土台」なのだ。

「大地」とは地球でいう天に対する地、である。この地球で、地がガタガタであったら、もしくは地がなくなったら、地上に生きる生物は生きれないどころか存在しない(話の規模が大きい)。澤村大地は名の通り、烏野の安定を担う存在である。「大黒柱」として、精神面もプレーでも、チームをどっしり支える存在なのだ。

 

次に、

菅原孝支

という人物。

彼は影山が入部してからというもの、正セッターを外れ、かわいそうな3年などと言われることもあるが、彼の存在というのは同級生の3年にとっても、後輩たちにとっても非常に欠かせない。観察力、洞察力に優れていて、部員の様子や調子を見抜く天才。チームの雰囲気を変える言葉をひょいと出したり、部員同士の気持ちを汲み取りながらつなげたり仲介したり、正セッターでなくてもチームを支えているのは彼である。部員それぞれの、その時のことを1番理解しているのは彼であろう。また、部員には「大地さんを怒れるのは彼だけ」(ニュアンス)と言われる。きっとチームの大黒柱を見える形でも見えない形でも1番そばで支えているのは菅原孝支であろう(妄想含)。同級生同士、後輩同士、先輩と後輩を繋ぎ、チームを支える、まさしく名前の「支」に相応しいキャラクターなのだ。

(余談だが、「孝」の字を調べた時に一緒に「忠」という文字が出てきた。菅原と山口の名付けにもなにか関係があるような気がする。)

 

そして、

東峰

「旭」は前述の通り、その日が昇る様子が、暗闇を切り裂き照らすような、光り輝き突き進むようなイメージだと私は思っており、エースに相応しいと考える。

ピンチの時にトスが集まるのがエース、それはまさしく「暗闇にさす光」であり「夜明け」の様子ではないだろうか。

 

「地が受け止め、支えがあり、光がさす」その一連の流れはまるで、「レシーブ、トス、スパイク」とかぶる(若干こじ付けもある)。

チームのピンチを救うのがエースのスパイク(夜明け)だとして、そのためにはまずレシーブから繋げるトス(支え)が必要で、そもそも土台がなければ(大地)チームがもがくことすらできないのだ。なかなかこじ付けだけれども、3人の存在というのは3人の存在でバレーというものを示し、そしてチームに必要不可欠なのである。

 

 

 

5. あとがき

 

1〜4と「名前」に関して考察と言いながらなかばこじつけの妄想を繰り広げましたが、いかがでしたでしょうか?(笑)

特に4は文字数稼ぎのメンバー紹介みたいになってしまった、、。

もっと詳しく考察している人や詳しい人もいると思いますが、温かい目で見てくださればと思います。とにかくハイキューが大好きなので、今後も深く読んだり観たりしたいと思います。

 

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!