青い風にまかれて

独断と偏見と個人的妄想(?)

ハイキュー‼︎ 物語分析 〜名前編〜

 

はじめまして!

『ハイキュー‼︎』が好きすぎて好きすぎて、読みすぎて見過ぎて、頭の中でしていた物語分析を文字にしたくなってしまった所以にブログを開設してしまいました。

書き続けていける自信はありませんが、よろしくお願いいたします。

また、私個人の勝手な考察、独断と偏見と、考察が行きすぎた故の妄想もあると思うので、ご理解ない方は今のうちにUターンお願いします。私が言っていることが正解ではなく、あくまで個人の考察です。

 

ということで、タイトル通り、まずは「名前」に注目して考えていきます。

軽い気持ちでお付き合いくださいませ〜!

 

 

 

1. 日向 と 影山


読んで字のごとく「日」と「影」という対照的な苗字を授かった日向翔陽と影山飛雄。

明るく元気ハツラツな日向と、笑顔が少なくコミュニケーションが苦手な影山、実際のお互いの性格も苗字にマッチングしている。

また、ビジュアルもオレンジ色の髪の日向と黒色の髪の影山とで、「日」と「影」に象徴されるように描かれる。

物語の中で、日向と影山はコンビとして扱われ、プレーをする。2人はハイキューの主人公ですよね。

技術的に天と地ほどの差がある日向と影山は、一般的に見れば影山ありきの日向。であり、今でこそコースを打ち分けたり、超人的本能とセンスと努力とかでスーパーレシーブくりだしたりする日向だが、日向は個人プレーで注目されるほどではなかった。入部当初は初心者同然、あるのはずば抜けた身体能力、バネ。影山とセットでないと使われない。天才セッター影山がいなければ日向が試合に出ることはなかったかもしれない。

 

だが、

「日」があるからこそ、「影」はできる。

 

影山「ありき」の日向ではあるが、日向がいたからこそ今の影山は影山飛雄として存在すると私は考える。影山が「コート上の王様」「自己中な王様、横暴な独裁者」から変化を遂げるのに日向の存在は欠かせないのだ。

スパイカーの前の壁を切り開く、そのためのセッターだ」

あの場面から影山は変化を始めていたと考える。その一言は、烏野に入り、日向と出会った影山が、「日向の能力を最大限に活かすため」のトスを上げるようプレーをし始めたところから生まれ、変化が始まったのではないだろうか。

あの瞬間から影山が変わり始めて、彼は烏野で、協調性、仲間、信頼、多くのことを学んだのだ。やはりそれは、日向との出会いを無しには語れない。

「太陽(=日)」があるから「影」ができるように、日向との出会いが影山をつくったのではないだろうか。

 

 

 

2. 日向 と 月島


キャラクターの設定上、日向と影山は主人公であるため、必然的に良きライバル的な関係の2人。日向と影山はお互いを高め合う物語のメインキャラクターとして描かれる。

だが、もう1人、日向と対立的に描かれるキャラがいる。

 

月島蛍

である。

 

影山と日向、月島と山口、とコンビで見られることが多い1年生ではあるが、実際物語の中で谷地に言われるよう、「太陽VS月」の関係がある。作中でキャラクターから「太陽VS月」ってもう言われているので考える必要もなく苗字が対立的につけられてるとは思うが考察もしたい()

太陽と月というのは昼と夜、陽と陰、常に反対にある存在。谷地のセリフはともかく、月島本人も「派手に暴れるのは日向の役目〜極力無難に凌ぐのが僕の役目」と口にしている。これはまさしく「太陽と月」のように感じる。

太陽というのは自ら光り輝くイメージ、月は静かに照らしているイメージを私は持っている。

日向の行動力やチームへもたらす影響力はまさしく「太陽」であり、月島の普段から静かで冷静なキャラクターはもちろん、粘りの強いリードブロックなどプレースタイルはまさしく「月」であると考える。

そんな対照的な印象のふたりではあるが、彼らはどちらもポジションがミドルブロッカーである。日向と影山は因縁的なそういう類のライバル関係のように感じるが、実際日向にとって同じポジションにいる月島こそ、ライバルと呼べるのではないだろうか。(もちろん2人とも日向のライバルである。ポジション争いとかそういう面でライバルと考える。)

日向は月島のことをライバルだと思っており、月島も自分は日向より下だと考える反面、どこか意識をしている。

彼らは対照的な人物でありながら、きっと3年間、誰よりも濃密に競い合っていくのではないだろうか。

 

余談ではあるが、日向、影山、月島、山口。

山から日が昇り、その日で影ができる。一方日の反対側では月が傾いている。そんな光景が私には見える。

少し遠くにいつもいるような月島。だけどきっと彼を3人は離すことなどないんだろうな、それを繋ぐのが山なのか影なのか、はたまた地(谷地さん)なのかは分からない。

だけれどそういう風にして1年生の彼ら4人は繋がっているのかなあ、、と。

そしてきっと「日と月の間」に、「日と影の間」に常にそびえ立つ「山」は彼らを調和するような、間を繋ぐような役割を果たしているのかなあ、なんて。「忠」って、「中・心」って書くんですよね。個性的な1年生繋いでいるのは忠なのかなあ、なんて。妄想をしている。

 

 

 

3. 東峰旭 と 西谷夕

 

彼らの名前は横並びにするとそれが対照的であることがよく分かる。

日は東から昇り、西に沈む。

東峰旭、とは東の峰から旭(朝日)が昇る。西谷夕、は西の谷へ夕日が沈む。といったところだろうか。

正直、「旭」はお日様のことで、その明るさや人を照らすイメージから西谷の方に合うのでは?と思いもしたが、日の「温かさ」と考えると東峰のキャラクターに合っている気がする。また、「旭」というのはその日が昇る様子から、暗闇を切り裂き照らすような、光り輝き突き進むようなイメージがあり、エースである彼にぴったりなのかもしれない。キャラが真逆(男らしいを目指して弱々しい旭と男らしい男(他部員も認める)の西谷)の2人に合わせられた対照的名前なのだろうか。

だが、日は東から昇り西に沈む。1日のスタートを日の出と考えるならば旭(朝日)→夕日と考えられる。が、部活動への復帰は夕→旭であり、旭を呼び戻したり、旭に喝を入れたり、「旭」を導くのが「夕」であるというのはなかなか面白い。(そして東峰の中学が「西光台」(西の光)なのがまた気になるところ)

先程までの対立的関係ではなく、旭と夕は常に手を取り合っているようなイメージがある。同じ太陽(朝日と夕日)だからだろうか。

旭(朝日)が昇り、夕日になる。まるで西谷のレシーブから繋がって、旭のスパイクになるような。いや、その流れが太陽の変遷のような気が、私はする。そうすると、日が沈み、そして日が昇る、というように考えるべきか。

 

「東の野に炎の立つみえてかへり見すれば月傾きぬ」

これまた余談であるが、私は彼らを考える時、柿本人麻呂のこの歌を思い出す。いやこの歌日と月じゃん!夕じゃないじゃん!って思うし、なんならここじゃなくて日向と月島じゃん?!って思う自分もいる。

多分、東から日が昇ってて、西を見てみるとっていう様子が東峰と西谷を思い出させる(東峰スパイカー)の後ろに西谷がいる、背中守ってる的な)のかな、、。本当に妄想です詳しい人いたらごめんなさい。

 

 

 

4. 3年生

 

前述の通り、「旭」というのはエースにピッタリの名であると思う。だが、彼がエースとして輝けるのには、他の部員の力、特に同じ三年生の存在は欠かせない。

 

まず、主将である、

澤村大地

1年生の入部当初に行われた3対3の時から現在まで、レシーブでの活躍が多い。烏野の安定感、は彼ありき。彼がいなければもっと微弱で、グラグラと、不安定なチームであったと思う。本人も「土台なら作ってやれる」と言っているように、彼はチームの「大黒柱」でありながら「基盤」で「土台」なのだ。

「大地」とは地球でいう天に対する地、である。この地球で、地がガタガタであったら、もしくは地がなくなったら、地上に生きる生物は生きれないどころか存在しない(話の規模が大きい)。澤村大地は名の通り、烏野の安定を担う存在である。「大黒柱」として、精神面もプレーでも、チームをどっしり支える存在なのだ。

 

次に、

菅原孝支

という人物。

彼は影山が入部してからというもの、正セッターを外れ、かわいそうな3年などと言われることもあるが、彼の存在というのは同級生の3年にとっても、後輩たちにとっても非常に欠かせない。観察力、洞察力に優れていて、部員の様子や調子を見抜く天才。チームの雰囲気を変える言葉をひょいと出したり、部員同士の気持ちを汲み取りながらつなげたり仲介したり、正セッターでなくてもチームを支えているのは彼である。部員それぞれの、その時のことを1番理解しているのは彼であろう。また、部員には「大地さんを怒れるのは彼だけ」(ニュアンス)と言われる。きっとチームの大黒柱を見える形でも見えない形でも1番そばで支えているのは菅原孝支であろう(妄想含)。同級生同士、後輩同士、先輩と後輩を繋ぎ、チームを支える、まさしく名前の「支」に相応しいキャラクターなのだ。

(余談だが、「孝」の字を調べた時に一緒に「忠」という文字が出てきた。菅原と山口の名付けにもなにか関係があるような気がする。)

 

そして、

東峰

「旭」は前述の通り、その日が昇る様子が、暗闇を切り裂き照らすような、光り輝き突き進むようなイメージだと私は思っており、エースに相応しいと考える。

ピンチの時にトスが集まるのがエース、それはまさしく「暗闇にさす光」であり「夜明け」の様子ではないだろうか。

 

「地が受け止め、支えがあり、光がさす」その一連の流れはまるで、「レシーブ、トス、スパイク」とかぶる(若干こじ付けもある)。

チームのピンチを救うのがエースのスパイク(夜明け)だとして、そのためにはまずレシーブから繋げるトス(支え)が必要で、そもそも土台がなければ(大地)チームがもがくことすらできないのだ。なかなかこじ付けだけれども、3人の存在というのは3人の存在でバレーというものを示し、そしてチームに必要不可欠なのである。

 

 

 

5. あとがき

 

1〜4と「名前」に関して考察と言いながらなかばこじつけの妄想を繰り広げましたが、いかがでしたでしょうか?(笑)

特に4は文字数稼ぎのメンバー紹介みたいになってしまった、、。

もっと詳しく考察している人や詳しい人もいると思いますが、温かい目で見てくださればと思います。とにかくハイキューが大好きなので、今後も深く読んだり観たりしたいと思います。

 

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!